]落[#(ツノ)]李花那[#(ゾ)]可[#(ン)][#レ]数[#(フ)]、偶行[#(キテ)][#二]芳草[#(ヲ)][#一]歩[#(スルコト)]因[#(テ)]遅[#(シ)]と。初め其意を解せず、久くして乃ち之を得。蓋し師川は専ら陶淵明を師とせる者なり。淵明の詩、皆な適然寓意、物に留まらず。悠然見南山の如し。東坡の其の決して南山を望むに非ざるを知る所以《ゆゑん》なり。今、細数落花、緩尋芳草と云へば、留意甚し、故に之を易《か》ふと。又云ふ。荊公多く淵明の語を用ひ而かも意異なる。柴門雖設要常関、雲尚無心能出岫の如き、要字能字皆な淵明の本意に非ざる也と。(老学庵筆記、巻四)
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○これは全部他人の説を引いただけのものだが、もちろん賛同の意を含めての引用である。文中にいふところの荊公とは王安石のこと。詩は北山と題する七絶で、全文を写し出せば次の如くである。北山輸[#(シテ)][#レ]緑[#(ヲ)]漲[#(ル)][#二]横陂[#(ニ)][#一]、直塹回塘※[#「さんずい+艶」、第4水準2−79−53]※[#「さんずい+艶」、第4水準2−79−53]時、細[#(ニ)]数[#(
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