ヘ)][#二]落花[#(ヲ)][#一]因[#(リテ)]坐[#(スルコト)]久[#(ク)]、緩[#(ニ)]尋[#(テ)][#二]芳草[#(ヲ)][#一]得[#(ルコト)][#レ]帰[#(ヲ)]遅[#(シ)]。
○なほ文中に東坡の云々と言つてあるのは、東坡の次の説を指したものである。「采[#(リ)][#二]菊[#(ヲ)]東籬[#(ノ)]下[#(ニ)][#一]、悠然[#(トシテ)]見[#(ル)][#二]南山[#(ヲ)][#一]。これは菊を采る次いでに偶然山を見るのである。初めより意を用ひずして、境と意と会ふ、故に喜ぶべき也。もし望南山となせば便ち興味索然たるを覚ゆ」。
(十四)
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(跋王右丞集) 余年十七八の時、摩詰の詩を読む最も熟す。後、遂に之を置くもの幾《ほと》んど六十年。今年七十七、永昼無事、再び取つて之を読む。旧師友を見るが如し、間闊の久きを恨む。(渭南文集、巻二十九)
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○王右丞、摩詰、共に王維のこと。この跋文は王維に対する放翁の関係を知るに足るもの。
(十五)
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(跋花間
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