如飴 粗飯甘きこと飴の如し。
不憂一箪食 憂ひず一箪の食《シ》、
不求五鼎滋」 求めず五鼎の滋。
隨分眼前樂 分に随うて眼前を楽む。
無客獨覆棋 客無くんば独り棊を覆し、
倦來則曳杖 倦み来らば則ち杖を曳いて
間尋古佛祠」 間《カン》に古仏の祠《ほこら》を尋ぬ。
別有身後慰 別に身後を慰むる有り。
扁舟弄潮兒 扁舟弄潮児、
浮沈千重浪 浮沈千重の浪。
聊期月明知」 聊か月明の知るを期す。
故舊哀貧賤 故旧貧賤を哀むも、
貧賤元所期 貧賤元と期する所。
不慙被寛褐 寛褐を被るを慙ぢず、
不羨坐虎皮」 虎皮に坐するを羨まず。
不學嘗糞陋 嘗糞の陋を学ばず、
不顧利名羈 利名の羈を顧みず。
怡怡伍鄰保 怡々として隣保に伍し、
竊喜志未移」 窃に喜ぶ志の未だ移らざるを。
旁人憐寂寞 旁人寂寞を憐むも、
寂寞何足悲 寂寞何ぞ悲むに足らむ。
千里少年夢 千里少年の夢、
愛靜老馬疲」 静を愛して老馬疲る。
招涼北窗下 涼を招く北窓のもと、
不妨庭無池 妨げず庭に池なきを。
疎鐘坐暮雨 疎鐘、暮雨に坐す、
百年最好時」 百年最も好き時。
心願已盡滿 心願已に尽
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