廬
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草廬何所樂 草廬何の楽むところぞ、
春晩賦詩頻 春|晩《く》れて詩を賦すること頻りなり。
小院無窮興 小院窮りなきの興、
今朝竹葉新 今朝竹葉新たなり。
[#地から1字上げ]六月十四日
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六月十九日夢
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六月十九日夜、夢に、再び安逸の生活を脱せざるを得ざる必要に迫まられ、また家人と分れ、詩書とも分れざるを得ざるかと思ひ、心せつなく、如何にせば宜しからんと迷ひ居るうち、夢始めて醒め、暫くは果して夢なりしかと疑ふほどなりき
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欲重臨易水 重ねて易水に臨まんとし、
夢破粟膚生 夢破れて粟膚生ぜり。
嘗臥幽囹月 嘗て幽囹の月に臥す、
至今夢易驚 今に至るも夢驚き易し。
[#地から1字上げ]六月二十一日作
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自畫像(六十四歳夏)
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休怪作魚蠹 怪むを休めよ魚蠹と作《な》れるを、
惟愛古賢詩 惟だ古賢の詩を愛するなり。
茅堂一架帙 茅堂一架の帙、
取次百花披」 取次百花|披《ひら》けり。
天許閑兼健 天は許す閑と健とを、
粗飯甘
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