迎 衰楊石を掃うて迎ふ。
[#地から1字上げ]四月二日
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義弟大塚有章、幽囚十年、出獄而未旬日、
忽將赴于滿洲、遂不得會、賦詩遣懷
[#ここで字下げ終わり]
十年曾一別 十年曾て一別、
此日君歸家 此の日君家に帰る。
問更向何處 問ふ更に何れの処にか向ふ。
不堪對落花 落花に対するに耐[#「耐」に「〔ママ〕」の注記]へじ。
[#地から1字上げ]四月五日
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添夢龍居士所製此君筆奉呈間宮青龍老師
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貧居無所有 貧居有る所無し、
聊贈一毛錐 聊か贈る一毛錐。
頼破臥龍夢 頼《さいはひ》に臥竜の夢を破れ、
春光嬾困時 春光嬾困の時。
[#地から1字上げ]四月十四日
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訪洛北栖賢禪寺、寺者係青龍老師之創建、
雖師平生言私淑良寛上人、堂宇宏壯、不似
五合庵遠、因呈一絶
[#ここで字下げ終わり]
堂廡輪奐寺門新 堂廡輪奐、寺門新たなり、
師曰求貧不得貧 師曰く貧を求めて貧を得ずと。
淪落小儒聊足慰 淪落の小儒聊か慰むに足る、
暮年自是賤貧身 暮年おのづから是れ賤貧の身。
[#地か
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