ら1字上げ]四月十九日
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京洛之新緑、美無加、散歩途上口占
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東山春色絶纖塵 東山の春色纖塵を絶つ、
楊柳青青楓葉新 楊柳青々楓葉新たなり。
老木殷勤有誘我 老木殷勤に我を誘ふあり、
枉爲樹下石牀人 枉げて樹下石牀の人となる。
[#地から1字上げ]四月二十四日
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壽岳文章君、見贈新筍、味頗美、遂得詩三首
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家貧身初健 家貧にして身初めて健かに、
偏愛野蔬春 偏に愛す野蔬の春。
嫩筍如黄犢 嫩筍黄犢の如く、
旨甘抵八珍 旨甘八珍に抵《あた》る。
又
老脱利名累 老いて利名の累を脱《まぬ》かれ、
纔餘飮食慾 纔に余ます飲食の慾。
春光竹菌肥 春光竹菌肥え、
一飽心君足 一飽心君足る。
又
身健縁心靜 身の健かなるは心の静かなるにより、
食甘爲氣平 食の甘きは気の平かなるが為めなり。
竹萌頻入膳 竹萌頻りに膳に入る、
美敵五侯鯖 美、五侯の鯖に敵せり。
[#地から1字上げ]四月二十五日
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頃日痩躯頗健、一日有一日娯、朝夕三囘
之蔬食、
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