散らまく惜しも。
[#地から1字上げ]三月二十五日
[#ここから2字下げ]
原鼎君寄書見論王安石詩、因繙臨川集累日、
偶春闌而花滿城
[#ここで字下げ終わり]
投老潛窮巷 老に投じて窮巷に潜み、
姓名世莫知 姓名世の知る莫し。
穿櫺春夜月 櫺を穿つ春夜の月、
誰對半山詩 誰《た》ぞや半山の詩に対す。
[#地から1字上げ]四月一日
[#ここから2字下げ]
南窓小庭纔二坪餘、頃日青苔殆覆盡、余愛其如天鵞絨、毎倦書、下堂而坐石、細抽雜草、遂不留纖塵
[#ここで字下げ終わり]
春霄煙雨後 春霄煙雨の後、
※[#「くさかんむり/出」、第3水準1−90−76]※[#「くさかんむり/出」、第3水準1−90−76]填庭苔 ※[#「くさかんむり/出」、第3水準1−90−76]々たり庭を填むの苔。
慇懃抽雜草 慇懃に雑草を抽き、
間拂緑絨埃 しづかに緑絨の埃を払ふ。
[#地から1字上げ]四月一日
[#ここから2字下げ]
洛中新居適意多
[#ここで字下げ終わり]
此地曾居住 此の地曾て居住、
江山故舊情 江山故旧の情。
行藥鳧堤上 鳧堤のほとりを行薬《かうやく》すれば、
衰楊掃石
前へ
次へ
全75ページ中39ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
河上 肇 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング