年後 豈に図らむや十有余年の後、
老眼重對比叡峰 老眼重ねて対す比叡の峰。
[#地から1字上げ]二月四日
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正月念七日、欲見青龍老師、訪洛北栖賢禪寺、
僧院闃不見人影、不遇而歸、至後日始知、當
時老師獨坐於深院、仍有此作、寺在上高野水
車町、溪聲頗壯、到處見水車
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孤※[#「「筑」の「凡」に代えて「おおざと」、第3水準1−89−61]訪僧踏霜行 孤※[#「「筑」の「凡」に代えて「おおざと」、第3水準1−89−61]僧を訪ね霜を踏んで行けば、
空院沈沈草※[#「尸+(彳+喬)」、第4水準2−8−21]横 空院沈沈として草※[#「尸+(彳+喬)」、第4水準2−8−21]横はる。
惟聽青龍長廣舌 惟だ聴く青竜の長広舌、
滿山松籟和溪聲 満山の松籟渓声に和す。
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(註)蘇東坡詩、溪聲便是廣長舌、山色豈非清淨身、夜來八萬四千偈、他日如何擧示人
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[#地から1字上げ]二月五日作
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閑居
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洛中寒徹骨、蟄居擁爐度嚴冬、但日夕聞得東山之疎鐘、是余最所愛
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