四日
[#ここから2字下げ]
相澤秀一君之任鴻城
[#ここで字下げ終わり]
春來無客到 春来客の到る無く、
棋局自生塵 棋局おのづから塵を生ず。
君去風流絶 君去つて風流絶え、
間居空戀人 間居して空しく人を恋ふ。
[#地から1字上げ]三月九日
[#ここから2字下げ]
時事
[#ここで字下げ終わり]
※[#「走にょう+(咨−口)」、77−上−8]※[#「走にょう+且」、第4水準2−89−22]逡次暮江前 ※[#「走にょう+(咨−口)」、77−上−8]※[#「走にょう+且」、第4水準2−89−22]逡次、暮江の前、
宛似萬延元治年 宛として万延元治の年に似たり。
野老不關軍國事 野老関せず軍国の事、
粗飯一飽抱琴眠 粗飯一飽、琴を抱いて眠る。
[#地から1字上げ]三月十一日
[#ここから2字下げ]
圍碁
[#ここで字下げ終わり]
厭盡紛紛世上爭 厭尽す紛々たる世上の争、
但留客好對楸※[#「木+怦のつくり」、第4水準2−14−44] 但だ客を留め好んで楸※[#「木+怦のつくり」、第4水準2−14−44]に対す、
不問客從何處到 問はず客の何処より到るかを、
堪
前へ
次へ
全75ページ中26ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
河上 肇 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング