に可憐ならん。)
凭欄 蒙齋
幾度凭欄約夜深夜深[#「夜深夜深」に白丸傍点]情緒不如今如今[#「如今如今」に白丸傍点]強倚闌干立月滿[#「滿」に白三角傍点]空階霜滿[#「滿」に白三角傍点]林(夜、深、如、今、滿の五字各※[#二の字点、1−2−22]重出)
(幾度か欄に凭りて夜深を約す、夜深うして情緒今に如かず、如今強ひて闌干に倚りて立てば、月は空階に満ち霜は林に満つ。)
[#ここで字下げ終わり]
どの詩もどの詩も俗で、詩といふほどのものになつて居ない。
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賀蘭溪上幾[#「幾」に白丸傍点]株松南北東西有幾[#「幾」に白丸傍点]峯買得住來今幾[#「幾」に白丸傍点]日尋常誰與坐從容
(賀蘭渓上幾株の松、南北東西幾峰か有る、買ひ得て住し来たる今幾日、尋常誰と与にか坐して從容。)
[#ここで字下げ終わり]
これは王安石の詩、三たび幾字を重用して不思議に目立たない。
○
無責任なる漢詩訳解の一例。続国訳漢文大成、蘇東坡詩集、巻四、三〇八―九頁、註釈者、釈清潭。
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「書[#二]李世南所[#
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