2]二)
(梅あるも雪なくんば精神ならず、雪あるも詩なくんば人を俗了す。薄暮詩成りて天又た雪ふり、梅と併せて十分の春を作《な》す。)
野外 蔡節齋
松[#「松」に白丸傍点]裏安亭松[#「松」に白丸傍点]作門看書松[#「松」に白丸傍点]下坐松[#「松」に白丸傍点]根閑來又倚松[#「松」に白丸傍点]陰睡淅瀝松[#「松」に白丸傍点]聲繞夢魂(松字六)
(松裏に亭を安んじ松を門と作《な》し、書を松下に看て松根に坐す。閑来又た松陰に倚りて睡れば、淅瀝たる松声夢魂を繞る。)
吉祥探花 蔡君謨
花[#「花」に白丸傍点]未[#「未」に白三角傍点]全開月[#「月」に白丸傍点]未[#「未」に白三角傍点]圓看花[#「花」に白丸傍点]待月[#「月」に白丸傍点]思依然明知花月[#「花月」に白丸傍点]無情[#「情」に白三角傍点]物若使多情[#「情」に白三角傍点]更可憐(花、月の二字は各※[#二の字点、1−2−22]三、未、情の二字は各※[#二の字点、1−2−22]二)
(花未だ全開せず月未だ円かならず、花を看、月を待つの思ひ依然。明かに知る花月は無情の物なるを、若し多情ならしめば更
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