一緒になろうとしたものなの。」
 そんな話になると、彼女には彼女特有の表現の魅力もあって、切迫した庸三の今夜の気持にも、何かしら甘い寛《くつろ》ぎを与え、かつて彼女の口を通して聴《き》いた外国の恋愛小説ほどの興味は望めなかったが、現実の問題にも何か関《かかわ》りがありそうなので、聴くのに退屈はしなかった。
 葉子の話では、その青年との結婚を、ハルミのマスタアも一応は承諾したのだったが、そのことはハルミの生涯にとっても重要な分岐点だから、慎重に考慮する必要もあるし、よしそれが決定的なことだとしても、マスタアの立場として、一応|田舎《いなか》のハルミの叔父《おじ》の諒解《りょうかい》をも得なければならないことだというので、その青年を加えて、間もなく三人でハルミの郷里を訪れ、ハルミの叔父や姉婿《あねむこ》などにも立ち会ってもらって、マスタアとの結婚解消と青年との結婚とについて、協議を遂げることになったが、誰もこの新らしい恋愛結婚に賛成するものはなかった。その時マスタアは厳粛な態度で青年に詰問してみた。君たちが本当の熱情から愛し合っているのが事実なら、ハルミは今でも譲っていいが、責任をもってハ
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