報告を子供から受け取った。
「ちょっとお父さんにお話ししたいことがあるんで……いや、別にそう心配なことじゃないんですけれど。」
庸太郎がそう言って、彼を円形のクションに誘うので、そうでなくてさえ留守のことが始終気にかかっていた庸三は、ちょいと神経が怯《おび》えた。
「話さない方がいいかとも思ったんですけど、ちょっとお父さんの耳へだけ入れておかないと……」
庸三はちょっと見当がつかなかった。いつも学校でみんなから変な目で見られて憂鬱《ゆううつ》になっている長女の身のうえか、それとも稚《おさな》い次女に何か起こったのかと、瞬間目先きが晦《くら》んだようだった。
「実は庄治《しょうじ》が金を卸して、少し無茶をやったんですがね。」
庄治は庸三の二男であった。
「いくらくらい?」
「五百円おろして、うち三百円を一晩に使っちゃったんですがね。」
「どこで使ったんだ。」
「吉原《よしわら》です。それも日本堤の交番から知らせがあったので、実は昨日小夜子さんと一緒に身元を証明して引き取って来たんですけれど、使い方が乱暴なので怪しいと睨《にら》まれたらしいんです。」
到頭そこまで来たかと、庸三もち
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