グラグラして来らあ……腸詰でもなけれあ、扁平麺麭《パリャニーツァ》でもねえ、生きた人間を袋へ詰め込むなんて!」
「おや和尚《おつ》さんでねえか!」と、誰よりも甚く度胆を抜かれて、チューブが口走つた。※[#始め二重括弧、1−2−54]ええ忌々しいつたら! あのソローハの性悪婆あめ! 人を袋ん中へ押し込めやあがつて……ほんにさう言へば、彼女《あいつ》のところにやあ、袋がざらにあつたつけ……。うん、今こそ何もかも読めたぞ、あの袋には、どれにも、二人づつの人間が入えつてゐたんだな。おれは又、彼女《あいつ》がおれだけに何をしてをるとばかり思つてゐたのに……。ほんにほんに忌々しいつたらねえ、あのソローハめ!※[#終わり二重括弧、1−2−55]
* * *
娘たちは袋が一つ無くなつてゐるのを見て、ちよつと怪訝に思つた。
「仕方がないわ、あたし達にやあこれだけで沢山ぢやないの。」さう、オクサーナが口早に言つた。
一同は総がかりで袋を持ちあげて、橇に載せた。
村長は心の中で、もし自分が袋の口を解いて自由にして呉れなどと呶鳴らうものなら、馬鹿な娘たちの
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