]と、彼は肚の中でつぶやいた。※[#始め二重括弧、1−2−54]いつたい、どうしてパツュークは肉入団子《ワレーニキ》を食ふだらう? 今度はまさか団子汁《ガルーシュキ》[#ルビの「ガルーシュキ」は底本では「ガルシューキ」]のやうに、俯向いて啜るのではあるまい。それは出来ない相談で、肉入団子《ワレーニキ》には先づ凝乳《スメターナ》をまぶさなきやならんからなあ。※[#終わり二重括弧、1−2−55]
彼がこんなことを考へてゐる間に、パツュークは口をあいて肉入団子《ワレーニキ》をちよつと睨むと、一層大きく口を開けた。すると、肉入団子《ワレーニキ》の一つが鉢から跳ね上つて凝乳《スメターナ》の中へ飛び込んだが、そこで一度でんぐり返りをしてから、ぴよんと上へ飛びあがるなり、まつすぐにパツュークの口の中へ飛びこんだ。それをむしやむしや食つてしまふと、彼はまた口を開けた。すると肉入団子《ワレーニキ》は前と同じ順序で、彼の口へ飛びこんで来た。だから彼自身は、ただもぐもぐと嚼《か》んで嚥《の》みこむだけの手間しか要らなかつた。
※[#始め二重括弧、1−2−54]なんちふ不思議なこつたらう!※[#終わり二重括
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