こんなことを言ふのは、決してあんたに無礼を加へようためではありませんが――あんたは、ちつとばかり悪魔に御縁がおありださうで……。」
 かう言つておいて、ワクーラは、それでもまだ、自分の言ひ方が不躾けで、こんなひどい言葉をあけすけに言ひきつてしまつたからには、パツュークが鉢ぐるみ桶をさしあげて、彼の頭をめがけて投げつけはせぬかと、少し後ろへさがつて、団子汁《ガルーシュキ》の熱い汁を顔に浴びせられないやうに、袖で顔をおほつた。
 だが、パツュークはジロリとこちらを眺めただけで、再び団子汁《ガルーシュキ》を啜りはじめた。
 すこし勇気を取りなほした鍛冶屋は、思ひきつて言葉をつづけた。「私はあんたを頼つて来たのです、パツュークさん。どうか神様があんたに万《よろ》づの物を、あらゆる不足のない福徳を、割前だけの麺麭を、お授けになりますやうに! (この鍛冶屋は時たま流行語《はやりことば》をちよいと※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]《はさ》むことがあつた。それはポルタワの百人長《ソートニック》のところへ、板塀を塗りに行つた時以来、覚えこんだ癖であつた。)この罪深い
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