て土耳古風にあぐらをかいて坐つてゐた。その鉢はちやうどお誂へ向きに彼の口と同じ高さに据わつてゐた。指一本動かすでもなく、彼は少し首を鉢の方へかしげて汁《しる》を啜りながら、時々団子を前歯で捕へては食つてゐた。
※[#始め二重括弧、1−2−54]いや、こ奴は※[#終わり二重括弧、1−2−55]と、ワクーラは肚の中で思つた。※[#始め二重括弧、1−2−54]チューブ以上のものぐさ野郎だぞ、あの親爺はまだしも匙を使つて食ふが、この男と来ては手を持ちあげることさへ吝んでやがる!※[#終わり二重括弧、1−2−55]
パツュークはよほど、団子汁《ガルーシュキ》に夢中になつてゐたものと見えて、鍛冶屋が閾をまたぐなり、平身低頭して挨拶をしたのに、彼はまるで鍛冶屋の来たことも気がつかぬそぶりだつた。
「ちょいとお願ひの筋があつて来たのですがね、パツュークさん!」と、もう一度お辞儀をしながらワクーラが言つた。
ふとつちよのパツュークは、ちよつと頭をあげただけで、また団子汁《ガルーシュキ》を啜りにかかつた。
「さう言つちやあ、何ですが、世間の噂では、その、あんたは……」と、勇を鼓して鍛冶屋はつづけた。「
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