寄進するつてこともな。ぢや、左様なら!」
これだけ言ひきると、鍛冶屋は袋をしよつたまま、どんどん駈け出して行つてしまつた。
「ありやあ、どうかしてるぞ!」と若者たちは言つた。
「死神がついとるだあよ!」と、傍らをとほりかかつた老婆が、さも信心深さうにつぶやいた。「今に、鍛冶屋が首を縊つたつちうて評判になるだんべえ!」
その間にワクーラは、いくつかの街路《とほり》を走り抜けたが、ちよつと一と息いれようとして立ちどまつた。※[#始め二重括弧、1−2−54]おれはいつたい何処へかう急いでるのだらう?※[#終わり二重括弧、1−2−55]と、彼は考へた。※[#始め二重括弧、1−2−54]まるで何もかもすつかり駄目になつてしまつたかなんぞのやうに。いや、もう一ぺん手段を尽してみよう。さうだ、あのザポロージェ人のプザートゥイ・パツュークのところへ行つて見るんだ。何でも人の話では、あの男は悪魔といふ悪魔とはみんな知り合ひで、かうと思つたことはすべて自分の望みどほりになるつてことだ。行かう、どうせ、おれの霊魂《たましひ》はどつちみち亡びてしまふんだから!※[#終わり二重括弧、1−2−55]
それを
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