間がない、読者は覚えて居るだろうけれど茲に其の全文を再録せん。
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明珠百斛、王錫嘉福、妖※[#「※」は「かみがしらの下に几」、読みは「こん」、197−下9]偸奪、夜水竜哭、言探湖底、家珍還※[#家珍還※「※」は「きへん+賣」、読みは「とく」、197−下10]、逆焔仍熾、
深蔵諸屋、鐘鳴緑揺、微光閃※[#微光閃※「※」は、へんが「火」、つくりが「日」の下に「立」、読みは「よく」、197−下11]、載升載降、階廊迂曲、神秘攸在、黙披図※[#黙披図※「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、197−下12]、
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全く此の家の先祖が国王より賜わった莫大の宝物を此の塔へ隠して置いて、爾して其の旨を子孫へ暁らせる為に作ったのである、先祖代々此の家の当主が相続の時に必ず咒語を暗誦せねば成らぬ事に成って居た仔細も分る、此の塔の底なる、今余と秀子との立って居る此の室に其の宝が隠れて居るのだ。
秀子は説き終って「此の咒語を解き明して宝を取り出す道を開いたのが、私の密旨の一部です、一部だけでも仕遂げたのは
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