ふく》、妖※偸奪《ようこんとうだつ》、夜水竜哭《やすいりょうこく》、言探湖底《げんたんこてい》、家珍還※《かちんかんとく》、逆焔仍熾《ぎゃくえんじょうし》、深蔵諸屋《しんぞうしょおく》、鐘鳴緑揺《しょうめいりょくよう》、微光閃※《びこうせんよく》、載升載降《さいしょうさいこう》、階廊迂曲《かいろううきょく》、神秘攸在《しんぴしゅうざい》、黙披図※《もくひとろく》」
[#妖※偸奪「※」は「かみがしらの下に几」、読みは「こん」、31−上5]
[#家珍還※「※」は「きへん+賣」、読みは「とく」、31−上6]
[#微光閃※「※」は、へんが「火」、つくりが「日」の下に「立」、読みは「よく」、31−上6]
[#黙披図※「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、31−上7]
 昔の韻文で、今人の日常には使用せぬ文字も多いが、併し兼ねて余が聞き噛って居る幽霊塔の奇談と引き合せて考えれば、初めの方だけは薄々に斯う云う意味だろうかと推量は附く、平たく云えば「沢山な宝を(第一句)国王から恵まれた(第二句)怪しい悪僧が盗み去って(第三句)暗い水の中へ落した(第四句)いま水海の底を探して(第五
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