なほさかんなり      をくにざうす
鐘鳴緑揺 しようなり   微光閃※ びくわう
     みどりうごく       せんよく
載升載降 すなはちのぼり 階廊迂曲 かいらう
     すなはちくだる      うきよく
神秘攸在 しんひの    黙披図※ もくして
     あるところ        とろくをひらけ
[#ここで表罫囲み終わり]
[#妖※偸奪「※」は「かみがしらの下に几」、読みは「こん」、30−下16]
[#家珍還※「※」は「きへん+賣」、読みは「とく」、30−下17]
[#微光閃※「※」は、へんが「火」、つくりが「日」の下に「立」、読みは「よく」、30−下19]
[#黙披図※「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、30−下21]
 何の意味であろう、先ず読者にも考えて貰い度い。

第十回 図 ※ [#「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、31−上2]

 何にしても此の咒文は幽霊塔の秘密を読み込んで有るに違いない、この意味が分れば、幽霊塔の秘密も分るに違いない。
「明珠百斛《めいしゅひゃっこく》、王錫嘉福《おうしか
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