りましょう、中には此の様な法は罪人に姿を変えさするに通ずるのみで詰り犯罪を奨励して国家社会を危くする者だと叫ぶ者も出来、夫は夫は私を滅さねば止まぬのです」
いう所に多少は大き過ぎる言葉もあるけれど、今日の学者社会に幾分か斯様な傾きのあるのは事実らしい、先生は茲まで述べてやや調子を下げ「今日の社会が、私に此の秘術を公《おおやけ》にさせたいとならば少くとも学者社会をば、最う少し真理を愛する様に作り直して来ねば了ません、今の様では縦しや専売特許などの保護法が備わって居ると云っても、私の様な発明は危険で、顔を出す事が出来ぬのです、だから私の発明が何であるか、何の様な秘術であるかという事は誰にも話す事が出来ません、唯貴方だけには、左様さ素人に分る丈の範囲に於いて話しますが、術の一半は電気です、残る一半は薬物の作用です、電気で以て人間の毛を根本から滅して了う事は、大抵の学者が出来る事だろうと思って居ます、けれど実際私程其の事を実地に研究した者はない、私の法に由ると頭の毛を悉く枯らさせて其の皮膚を顔と同様にするのは易い事です、又人の筋肉を永久に伸し又は縮めるも、爾まで困難ではありません、サア是だけ
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