の中は旋風《つむじかぜ》の吹き捲《まく》る様な気持で、思いも未だ定まらねば、先生の言葉に対し批評の語を発する事を得せぬ、先生「今の学者には学閥という者がありまして、同じ学校から出た同士とか、同じ目的を持って居る同士とかいう様な工合に友達から友達へ縁を引き、陰然として一つの団体、一つの当派を作って居り、爾して盛んに毛嫌いをするのです、当派の中から出た発明は詰らぬ事でも互いに称揚して大きな事の様に言い做し、寄って集《たか》って広く売り附ける様にしますが当派の外から現われた発明は、非難に非難を加え、何うやら斯うやら信用を失わせて了います、今私の様な独学孤立の人間が、此の様な発明をしたと云って学者の間へ出て行って御覧なさい、一時は今もいう通り、世界中の新聞雑誌にまで書き立てられましょう、けれど私の名が揚がれば揚がる丈、学閥の猜《そね》みは益々加わり、第一に私を山師だといい、私の術を実用する事の出来ぬ様にして了い、夫で足らずば、次には学閥の中から、是はポール・レペルの法よりも一層完全な発明で、実はレペルより先に成就して居たのだ、レペルは窃《ひそか》に其の法を盗んだのだなどと本家を奪いに掛かるもあ
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