すからなあ。こんどは、大丈夫ですか」
「ああ、そのことは、第一番に考えた。こんどはもう、大丈夫だ。胴は決して廻らない。そのために、こういう具合に、地下戦車の腹に、キャタビラ(履帯)をつけた」
そういって岡部は、図のうえを、鉛筆で叩いた〔第三図〕。
[#第三図(fig3234_03.png)入る]
「ああ、なるほど。おや、こんどの地下戦車は、錐《きり》のところが、ずいぶんかわっておりますね」
「そうだ。この前の地下戦車は、直進する一方で、方向を曲げることができない。それでは困るから、こうして、廻転錐《かいてんきり》を三つに分けた」
「なるほど。この算盤玉《そろばんだま》のようなのが、新式の廻転錐でありますか。これが、どうなるのでしょうか」
「つまり、この三つの廻転錐は、それぞれ一種の電動機を持って直結されているんだ。そして、電動機の中心を中心点として、廻転錐は約九十度、どっちへも首をふることができるのだ。そして、いいところでぴったり電動機の台をとめる。そうすると、廻転錐の首は、もうぐらぐらしない。そして、この首は、多少、前へ伸びたり、また戦車の胴《どう》へ引込むようにもなっているんだ」
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