な表情になった。
「伍長どの。邪魔だとは思いますが、どうぞ自分にも、こんど作る地下戦車のことを、話してください。自分は、気が気ではありません」
「ああそうか。また、この前のように失敗すると困るというのだろう」
「いや、そうではありません。あの失敗――いや、あの日以来、自分は、地下戦車というものに、たいへん興味をもつようになりました。このごろでは、夢に地下戦車のことを見ることが多くなって、自分でもおどろいているのであります。で、どう改良されるのでありますか、こんどの地下戦車は――」
 工藤は、いつの間にやら、顔を、岡部伍長の机の上へ、ぬっとさしのばしていた。
 岡部は、工藤の熱心な面持《おももち》を見ると、もう叱りつけることは出来なかった。そこで彼は、出来かかった設計図を、工藤の前へよせてやり、鉛筆でその上を軽く叩いて、
「まあ、やっと、ここまで出来たんだが、いや、こんどは深く考えさせられたよ。なにしろ、前回にこりているからね」
「前回は、自分の身体が、地下戦車の――胴の中でくるくる転がりだしたのには、おどろいたであります。まさか、戦車の胴が、ぐるぐる廻転をはじめたとは思わなかったもので
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