「なかなか考えられましたね」
 と、工藤上等兵は、にこにこ顔だ。


   神々ここに在《あ》り


 あたらしい地下戦車の説明を、岡部はつづける。
「こうしておけば、三つの廻転錐の軸を平行にしておいて廻すと、地下戦車は前進するのに一等便利だ。しかしどっちかへ曲る必要のあるときは、三つの廻転錐の軸を外向きにひろげるのだ。すると大きな穴があく。大きな穴があけば、地下戦車は、ぐっと全体を曲げても、穴につかえない。まずこれで、十五度|乃至《ないし》三十度のカーヴは切れるつもりだ」
「はあ、いいですなあ」
 工藤は、かんしんのていである。
「第三の改良点は、掘りとった土を、後へ送る仕掛だ。これはなかなかむずかしい問題なんだが、どうやらこれで、うまくいきそうに思う」
「ほう、それはどういう仕掛になっていますか」
「つまり、廻転錐でもって削《けず》られた土は、まず錐のうしろへ送られる。すると土は、地下戦車の胴にあたるが、戦車の胴の前方は、深い溝《みぞ》のついた緩《ゆる》やかな廻転式のコンベヤーになっていて、土を後《あと》へ搬《はこ》ぶのだ。そして土は、戦車の側面に出るが、ここは、蛇の腹のような別
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