|世《せ》一|代《だい》の智慧をふりしぼって、あの非常手段をやっつけたのでした。その儘《まま》放って置けば、あの怪人や化物は何をするか判らないのです。お終《しま》いには東京の方へ飛んでいって空襲《くうしゅう》よりもなお恐《おそ》ろしい惨禍《さんか》を撒《ま》きちらすかも知れません。そんなことがあっては一大事です。署長さんは、あの怪人の背後に、例の化物団《ばけものだん》が居ると見て、これを釣り出すために機関車隊を編成させ、力較《ちからくら》べをさせたのです。恐さを知らぬ化物団は、勝っているうちはよかったが、力負けがしてくると大焦《おおあせ》りに焦って、大真面目《おおまじめ》に機関車を後へ押し返そうと皆で揃ってワッショイワッショイやっているうちに、いつの間にか隧道の中へ押《お》し籠《こ》められたのです。それに夢中になっている間に、爆破隊が例の入口|封鎖《ふうさ》を見事にやってのけました。むろん機関車にのっていた警官や乗務員連中は爆破の前に車から飛び降りて、安全な場所までひっかえしてきたわけでありました。
こうして正体の解らない化物は封鎖されてしまった形ですが、こんなことで大丈夫でしょうか
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