をする者もあった。
皆は一旦解散したのち、自分の荷物をまとめると、また飛行島の甲板の所定の位置へ帰ってきた。爆笑の花園みたいである。誰の機嫌もいい。
そのうちに、海底牢獄につながれていた囚人までが解放されたうえ、これにもやはりそれ相当の慰労金をさずけられ、甲板へさしてにこにこ顔で現れたのには、皆をさらにおどろかせたり、よろこばしたりなどした。
「リット少将てえのは、あんなに話がわかる人だとは、今日の今日まで思ってなかったよ」
「そうよなあ。まったくお前のいうとおりだ。リット少将さまは、話がわかりすぎて、気味がわるいくらいだよ。俺はな、うちの女房に、ダイヤモンドの指環をかってやるつもりだ」
いやもう、どこの固まりでも、リット少将は福の神さまのように、あがめられていた。
とうとう夜になった。
甲板は、真昼のように明るく照明されている。二万四千トンの輸送船ブルー・チャイナ号は、桟橋にぴたりとよこづけになり、皆の乗りこむのを待っている。
しかし乗船命令は、なかなか出なかった。
午後八時が九時になり、十時になった。
そろそろ不平をいう者も出てきた。
英国軍人以外は皆立ち去らせる
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