、諸君はどの港で下りるか、それを申し出てもらいたい。汽船の出発は、なるべく早くしたいとおもうが、準備の都合もあり、夜に入るとおもう。いや、どうもながながありがとう」
 リット少将が、いつもに似合わぬ和やかな態度で挨拶をおわると、週給の二十倍のボーナスに興奮した大衆は、口笛をふき、足をふみならし、帽子をふってウラーを唱えた。
 いよいよ仕事はおわったのだ。
 そして今日は、たんまりボーナスをもらって、なつかしい自分の国へ帰れるのだ。
 国に帰れば、妻子がとびついてくるだろう。弟や妹が、御馳走をもって迎えにでてくるだろう。年老いた両親は涙をだしてよろこぶだろう。その眼の前へ、この飛行島で稼ぎためた金をみせてやるのだ。みんな、そのような大金をみたことがないので、気が遠くなるかもしれない。――などと、黒いのも黄いろいのも、褐色なのも、白いのも、それぞれはちきれるような歓喜に酔っぱらってしまった。
 リット少将は、この有様をみて、たいへん満足のようであった。
 ボーナスは、ほんとうに手渡された。
 香港で下してくれという者もあれば、コロンボよりもっと先へまで送ってくれないのですかと、慾ばった質問
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