、急げ!」
甲板上では、飛行班の指揮者が呶鳴っている。
と、その時左舷の方にあたって、眼もくらむような大閃光と同時に艦橋も檣も火の海!
だだだーん、がががーん。
ひゅうひゅうひゅう。ざざざざっ。
天も海もひっくりかえるような大音響だ。
「空爆だ!」
「作業、急げ!」
「総員、波に気をつけ!」
大きなうねりが、艦尾から滝のように襲いかかってきた。
艦橋も檣《マスト》も起重機も、そして艦載機も、その激浪にのまれてしまったかと思われた。二千トンの潜水艦が、木の葉のようにゆれる。
「作業、急げ!」
この騒ぎの中に落ちついた号令がたのもしく聞えた。
水原少佐は全身ずぶぬれになったことも知らぬ気に繋留作業をみつめている。
いま爆弾を落した敵機群がどこにいるのか、知らぬといった顔であった。
がらがらがら、がらがらがらと、鎖は甲板を走る。号笛《パイプ》がぴいぴいと鳴る。
「よし、うまくいった。そこで一、二、三」
ついに艦載機はうまく格納庫に入った。
鉄扉は左右から固くとじられた。
たたたたたっと、作業をおえて甲板を走ってかえる飛行班の兵員たち。
天佑であったか、爆撃下の難
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