、相手が承知をしないなら……。とにかく、ここで、発電所をやられてしまったら、たいへんだ。マイカ大要塞が、博覧会の見世物《みせもの》同然に落ちてしまうんだ。そうなると、太青洋の覇王《はおう》どころのさわぎではない。キンギン国は四等国に下ってしまうぞ」
 ラック大将は、自分の一存で、かの骸骨旗軍に、降服を申出《もうしい》でた。
 すると、敵の司令官から、返書が来て“われは、貴軍の降服|申出《もうしで》に応ずるであろう。依ってマイカ要塞の心臓は、只今より当方が監視するから、直《すぐ》に貴軍の兵員を、発電所より去らしめられたい”
 と、本文が終って、そのうしろに、司令官の署名があった。その署名を一目見たラック大将は、あっと声をあげたまま、愕きのあまり、床に尻餠《しりもち》をついてしまったのであった。
 その署名というのは!
“イネ建国軍キンギン派遣隊司令官カチグリ大佐!”
 イネ建国軍! いつの間に、そんなものが出来たのであろうか。アカグマ国に亡ぼされた筈のイネ国軍がどこにどう、再起をはかっていたのであろうか。
 その謎は、やがて解《とけ》た。
 イネ帝国が亡びると同時に、国軍の一部は、悲憤の
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