重な報告が入ってきた。それは、伝書鳩が持ってきたものだった。その報告文には、次のような文句があった。
“――本日十六時、本監視哨船の前方一|哩《マイル》のところに於て、海面に波立つや、突然海面下より大型潜水艦とおぼしき艦艇現われ艦首を波上より高く空に向けたと見たる刹那《せつな》、該艦の両舷《りょうげん》より、するすると金色の翼が伸び、瞬時にして爆音を発すると共に、空中に舞上りたり。その姿を、改めて望めば、それは既に潜水艦にあらで、超重爆撃機なり。潜水飛行艦と称すべきものと思わる。司令機と思わるる一機に引続き、海面より新《あらた》に飛び出したる潜水飛行艦隊の数は、凡《およ》そ百六、七十台に及べり。本船は、これを無電にて、至急報告せんとせるも、空電|俄《にわか》に増加し本部との連絡不可能につき、已《や》むなく鳩便《はとびん》を以て報告す”
 潜水飛行艦隊!
 ラック大将以下は、このおどろくべき報告に接して、さっと顔色をかえた。
 この報告により、ラック大将の謎とした事情はようやく分りかけたのであった。
 キンギン国の遠征潜水艦隊が途中において爆破撃沈されてのち、反《かえ》って、敵の潜水艦隊
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