マ国の陸岸まで、あと四分の一航程を残すばかりだというのに!


   全滅艦隊

 イネ州の首都オハン市を撃滅するために、キンギン国を出発した大潜水艦隊であった。その艦隊のうえに、オハン市攻略の大期待がかけられていた。ところが、その大潜水艦隊の進航中とつぜん行手に起った海底の大爆発……。
 海底の砂はまきあげられて、さなきだに小暗《おぐら》い海底は、黒一色と化して、なにものも見えなくなった。その暗黒の中に、キンギン国の誇る大潜水艦隊は、完全に包まれてしまったのである。
 爆発は、引きつづいて起った。
 海上には、夥《おびただ》しい油が浮びあがり、それに交《まじ》って、見るも無惨な人間の手や足などが、ぶかぶかと浮游《ふゆう》している。
 キンギン国の本国では、それに増して、大騒ぎであった。それも道理であった。キンギン国の誇りである快速大潜水艦隊が、イネ州へ遠征の途中、一隻のこらず、急に行方不明となってしまったのであるから……。
 中央からは、マイカ大要塞へ、電話がとんだ。
“わが元首よりの命令である。只今より、マイカ大要塞司令官は、対アカグマ国イネ州への攻撃戦を指揮すべし。尚《なお》、そ
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