の偵察機であった。偵察機だけれど、機関砲を持っていれば、機銃もある。小型爆弾も積んでいるというやつで、偵察機と襲撃機との中間みたいな飛行機である。この飛行機は、ことにスピードがうんと出る。時速五百三十キロというから、ものすごいものである。
さすがにリント少将は、おちついたもので氷上で、一同が色を失ってわいわいさわいでいるときに、いちはやく五機に出動を命じたのであった。指揮者は、マック大尉であった。そして一番機にのっていた。
五番機は、一等うしろの飛行機であるが、この上に、パイ軍曹とピート一等兵とがのっていた。のっていたというよりも、のせられていたといった方がいい。
もともとこの二人は、地底戦車兵なのであるが、沖島速夫の事件を知っているのも彼等二人であり、助けだされたたった一台の地底戦車のことを知っているのも彼等二人であり、そこへとつぜんとびだしてきた日本機のあやしい行動についても、なにか地底戦車事件と関係がありそうに思われたので、リント少将は、直ちに彼等二人を探しださせて、むりやりに五番機へのせて出発させたわけである。彼等二人は、指揮官マック大尉に対し、必要なときに、機上から、無
前へ
次へ
全117ページ中96ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング