パイ軍曹が、下からこえをかけた。
「軍曹どの。ここをかわってください。自分がうつと、味方にばかりあたって、損害|莫大《ばくだい》です。たのみます。一つ、かわってください」
 ピート一等兵は、そういうと機銃座をからにして、のこのこ下へ下ってきた。
「困った奴じゃな。射撃命中率は、なかなかいいのじゃが、味方をうっちゃ、しようがないじゃないか、お前は照準をあべこべにやっているから、弾丸が左へいくところが、右へいってしまうのじゃないか」
「なんといっても、自分はだめであります。地底戦車兵を、飛行機にのせるというのが、そもそも始めからあやまっているのであります。軍曹どの。上へあがってください」
「いやだよ。おれはここにいる」
「そういわないで、あがってください」
「いやだ。あとから、おれがやったようにいわれるのはいやだからな」
「困ったなあ」


   あわや爆撃


「ピート一等兵。お前にも同情する。いいから、機銃座はあけておけ。そしてここにいてもいいぞ」
「それはいけません。機銃座にだれもついていないなんて、眼にたちますよ」
「なあに、お前が戦死したことにしておけばいい」
「なるほど。し
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