れをふり落とそうと、しきりに頭を振ったが、それは空《むな》しい努力であった。収波をあつめる収波冠は、博士の頭部にくいついたように、しっかり取りついていて、はなれなかった。
それからX号は、みずから長い電線を引っぱり収波受信機の接続を一つ一つ仕上げていった。
「これでいい。これでわしの知りたいことは、みんな分かるのだ。さあ、それでは谷博士に質問をはじめるかな」
そこでX号は、谷博士に質問をはじめた。
「こういう問題がある。この研究所の機械を使い、谷博士の研究ノートの示すとおりにして、人造人間を作りあげた。ところがその人間は眠ったようになって、目がさめないのだ、どこに欠点があるか、それを考えなさい」
と、X号は椅子にしばりつけた谷博士に向かってたずねた。
すると谷博士は、口をかたく結んで、それは絶対に答えないぞという態度《たいど》を示した。しかるに、そのとき、山形警部の押しこめられている函の、上部についている高声器から、はっきりした声がとびだした。
「それには二つの欠陥《けっかん》がある。一つは、研究ノートにまだくわしく書きいれてないが、その人造人間に高圧電気で電撃《でんげき》をあ
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