う》にはとりあわなかった。彼は仕事にかかった。彼は、機械人間に命じて、山形警部をおさえつけ、その頭に脳波受信機《のうはじゅしんき》の出力回路《しゅつりょくかいろ》を装置してある冠《かんむり》をかぶせた。そして警部を大きな脳波受信機の函《はこ》の中へ押しこんで、ぱたんと蓋《ふた》をした。警部は冠をかぶせられたときから後は、別人のようにおとなしくなってしまった。それは彼が麻痺状態《まひじょうたい》に陥《おちい》ったがためであった。彼は、もう自分で考えることもしゃべることもできず、一個の機械とかわらぬ生体《せいたい》となってしまったのである。
「よしよし、それでその方はよし。こんどは博士の方にかかろう。ちょっと手ごわいかもしれないが、なあに、やっつけてしまうぞ」
X号は、機械人間に命じて、谷博士をこの実験室に引っぱって来させた。博士は、目は見えないながら、危険を感じて、しきりに抵抗した。しかし、やつれきった博士が、機械人間に勝つはずはない。ついに博士はX号が持ちだした椅子にしばりつけられ、そして脳波受信機の収波冠《しゅうはかん》を頭にしっかりと鉢巻《はちま》きのようにかぶせられた。博士はそ
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