だ、早くかたづけてしまいたい。おれをにせものだといっぺんで見やぶりやがった」
X号はぷりぷり怒っている。
遠くで、自動車のエンジンをかける音がした。つづいて警笛《けいてき》がしきりに鳴る。
「ははあ、とうとう警察のやつらは、捜査をあきらめて引きあげていくな。ばかな連中だ。ここに最地階があるとは知らないで、引きあげていくぞ、もっとも、やつらも手こずったことだろう。ようやく研究所の中へおし入ってみると、いるのは金属で作った機械人間《ロボット》ばかりで、ふつうの人間はひとりもいない。何をきいても、『私は知りません』の返事ばかり。ははは、困ったろう」
三角岳の研究所に谷博士と名のる、にせ者がいて、怪《あや》しい工場をつくっていることを、五人の少年たちが東京の検察庁へ知らせたので、警官隊がここへ乗りこんできたわけである。ところが、中にはたくさんの機械人間ががんばっていて、警官隊を中に入れまいとした。そこで衝突が起こった。
だが引きさがるような警官隊ではない。ついに、すきを見つけて、そこからはいってきたのだ。それから家《や》さがしをして、この建物のあらゆるところを調べてまわった。ところが、
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