の間の距離は、見るみるうちに接近して来た。
 ――敵との距離、あと三千メートル、――
 またもや探知機からの報告。
「原子ロケット砲、射撃準備」
 博士はマイクロホンで命令をくだした。一機のロケット砲室では、山形警部が一心不乱《いっしんふらん》に、目の前のスクリーンをのぞいている。その上には、X号をのせたロケットの像がうつりはじめた。警部は必死に照準《しょうじゅん》をあわせた。スクリーンの上に描《えが》かれてある、縦横十文字《たてよこじゅうもんじ》の細い線の交点に、敵のロケットが乗った時、発射装置のボタンを押せばいいのである。いまや、その瞬間がおとずれた。
「発射!」
 宇宙航空船の巨体はまたもや、大きくがくーんとゆれた。白い煙をうしろに残した六本の原子ロケット砲弾は、ほとんど静止している敵のロケットを追って、青空を目にもとまらぬ速さで走りつづけて行く。
「全速上昇!」
 宇宙航空船はものすごい勢いで上昇しはじめた。
 四千……五千……六千……七千……
 この時、眼下では、ものすごい大閃光《だいせんこう》とともに、原子弾の爆発が起こったのだ。熱帯の太陽にやきつくされたサハラ沙漠の上空に
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