をかくすか、わしをおそってくると思う。だからとりあえず、第二操縦室を占領して、3というボタンをおせ。そうすれば、この部屋でどういうことがおこっているか、向こうのスクリーンにうつるから、それによって、十分注意するように――
 この紙きれにうなずいて、山形警部は、五人の少年といっしょに操縦室を出た。火焔放射器を手に、足音をしのばせ、決死のかくごで第二操縦室へ――
 ところがその時すでに、X号はどこかへ姿をかくしていたのである。
「やはり、先生のいったとおりだ。X号はどこにもいないよ」
「ほんとうだね。あの紙きれに書いてあったとおり、もとの操縦室をテレビジョンにうつして見ようじゃないか」
 だが、自らがいままでおった、第一操縦室の光景が、テレビジョンのスクリーンにうつしだされた時、少年たちも山形警部も、おどろいた。
 谷博士のなりをしたX号が、サルのかっこうをした谷博士におどりかかろうとしているではないか。
 博士が手ににぎっていた、火焔放射器をただの一撃でたたきおとすと、X号は大手をひろげて博士の上へとびかかった。
 しばらくは上になり下になり、人とサル、いや博士とX号の必死の争《あらそ》
前へ 次へ
全194ページ中181ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング