ができるように設計しておいたのだが、二カ所で思い思いに機械を動かしては、このロケットも、変になるのもあたりまえだよ」
「それはどうすればよいでしょう」
「ぼくはここで機械を守っているから、君たちは火焔放射器でX号を攻撃してくれたまえ」
「でもX号は、火焔放射器には抵抗できるのでしょう」
「いや、電臓は殺すことはできないが、皮膚にやけどをさせることはできるのだから、X号もある程度は、力を失うことになる。そのあいだに、向こうの操縦装置を破壊して、このロケットを、思うように動かし、負傷させたX号を、この航空船の中にはいっている小型ロケット機に乗せて発射し、それを原子ロケット砲で粉砕《ふんさい》するんだ」
なるほど、それはじつにどうどうたる計画だった。だがX号ともあろうものが、おめおめとその計画にひっかかってくるであろうか。
X号あらわる
だが博士は、大きな声でこのようなことをいいながら、その手は鉛筆をにぎって、このようなことばを紙の上に書きしるしていたのである。
――今の話の内容は、ぜんぶX号に知れたものと思わなければならない。だから諸君がこの部屋を出たら、きっとX号は姿
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