《まゆ》をひそめて、その機械人間を荒々《あらあら》しく叱《しか》りとばした。
「でも、先生、これは天下の一大事ですよ。あの五人の少年が、どこかへ姿を消しました」
「なんだと」
さすがにX号も顔色をかえて、スープの中へハムエッグスをぽたりと落とした。
「そればかりではありません。実験室の二つ向こうの部屋から実験室の中がうつるような、望遠装置がしかけてありました。きっとあいつらのしわざにちがいありません」
「ちくしょう」
X号は、ばりばりと歯ぎしりし、お盆をひっくりかえして、寝台の上へむっくと立ちあがった。
「さては、あのがきめら、わしの正体を見やぶったな。ゆうべ電気をかけていたところをのぞいて、それで恐ろしくなって逃げだしたな。さあ、こうしてはおられぬわい。さっそくつかまえて、一寸《いっすん》だめし五分《ごぶ》だめし、なぶり殺してやらねば、こっちの気がおさまらないわ」
目を逆立《さかだ》て、口を耳までひろげて、どなり立てるX号の姿は、まるで赤鬼のようにものすごかった。
「見張りはなにをしているんだ。この建物から夜のあいだに出はいりすれば、かならず電波探知機《でんぱたんちき》で、非常
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