警戒のベルが鳴るはずなのに、機械は故障でも起こったのか」
「いいえ、機械にも何も異状《いじょう》はありませんし、見張りの機械人間も、だれの姿も見うけなかったと申しております。窓も戸口も内がわから鍵がかかっていて、逃げだした形跡《けいせき》はどこにも残っておりません」
「よーし、それではあいつらは、まだこの研究所からは逃げだしていないな。きっとわしの姿を見てこわくなって、どこかへかくれて、青くなって、がたがた震《ふる》えているのにちがいあるまい。そんなスパイを生かしてかえしては、せっかくのわしの計画も水の泡《あわ》だ。研究所の中を隅から隅まで、捜索《そうさく》して、あいつらの居所を探しだせ」
X号はかんかんになって、しきりにどなりたてたのである。
まもなく、研究所の内部には、けたたましいサイレンの音が鳴りひびいた。
――非常警報《ひじょうけいほう》発令、非常警報発令――
研究所にやって来た五人の少年は、恐《おそ》るべき敵のスパイであった。全力をあげて、彼等の行方《ゆくえ》をさがしだせ。万一ていこうしたならば、即座《そくざ》になぐり殺してさしつかえない――
このような恐ろしい命令
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