知った。
 なにか秘密の実験を始めるのに違いないと思われた。
 少年たちは、かねてそういうこともあろうと思って、その実験室の中を、二部屋向こうからのぞくことのできる屈折式《くっせつしき》の望遠装置《ぼうえんそうち》を作っておいた。その夜、これが始めて役に立ったのである。
 その望遠装置を通して、少年たちが見たものは何であったろうか。
 それは身の毛もよだつような光景であった。谷博士がまっ裸《ぱだか》となり、そして高圧電気の両極の間に逆《さか》さにぶらさがって、ものすごい放電《ほうでん》を頭にあびせかけているのだった。博士の顔は、赤鬼のようになって輝き、頭髪は一本一本、針山のように逆立《さかだ》ち、博士の全身の筋肉は、蛇のむれのようにひくひくと痙攣《けいれん》しているのだった。
「あッ、おそろしい。ぼくは、もう見ていられないよ」
「なぜだろう。なぜあんなことをされているのだろう。だれが谷博士を、あんな目にあわせているのだろう」
 少年たちには、この地獄のような光景が、どうして演ぜられているのか、見当がつかなかった。


   妖怪博士《ようかいはかせ》


 ところが、谷博士は何も悪者の
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