んどは研究所を改築した。それはこれまでのものにくらべて、たいへん大きなものであった。地上から上まで、二十四階もあった。地階は十階だというが、それよりもっと深いといううわさもあった。そしてこの建物は異様《いよう》な形をしていて、だれも一度見ると忘れられない。しかし、村民の中には、こんどの研究所の建物の形が、どうも気味がわるくてならない、やっぱり前のきちんとした塔の方が、感じがよかったという者もあった。
 とにかく、この塔を中心にして、この三角岳地方は、都会にもまだ見られないほどのすごい機械文化都市が建設されたのであった。そしてなおおどろくことは、これらがわずか半年のあいだに完成したのであった。
 谷博士は、毎日五百体の機械人間を使ったということだが、もちろんそれは原子力を利用して、仕事の分量《ぶんりょう》も、ふつうの人間には見られないほど大きかったというものの、とにかく、この谷博士の仕事の手ぎわをまねできる者は、ちょっとなかろうと思われた。
 博士は、それだけで仕事をやめはしなかった。最新の科学技術を利用して、奇抜《きばつ》な計画を進めていった。それはどんなものであったか、章をあらためて
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