星から、どうしてムビウムを採ることができようか。
そこで緑川博士は、中将との相談にでかけていったが、あまりいい話が出るとは思っていなかった。
ところが、大竹中将は、みごとに博士を、よろこびのために、その場におどりあがらせたのだった。その模様をいうと、
「そういう獲物《えもの》をにがすということはないよ」
と、大竹中将は、大きな拳《こぶし》で卓子《テーブル》のうえをとんと叩いて、
「つまり、われわれに覚悟さえあればいいんだ、国家のために生命をなげだすという覚悟のことだ。わかるかね。よろしい。わしは同志をつのるよ。そして必要な人員をあつめる。そして噴行艇の大部隊をつくって大宇宙遠征をやろうではないか」
「え、どうして、そんなことが……。また、噴行艇でとびだして、なにをするのですか」
と、そのときは緑川博士は、中将の考えがよくわからなかったので、といかえした。
火星のニュース
「なにをするって、君、わかっているじゃないか。つまりムーア彗星のところまでとんでいって、その超放射元素ムビウムとやらを採ってくるのさ」
「それはだめです。ここから、ムーア彗星までは、たいへんな距離
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