をくるくるまわっていたが、ケレンコの号令が下ったその刹那《せつな》、海魔の形をした例の屈曲式の砲塔が海面をつきやぶってむくむくとおどりあがった。とたんに、その先のはしからぱっとあやしい光が出た。その光が、駆逐艦の檣《マスト》にふりかかると、アンテナはぱちぱちと火花をはなって、甲板上に焼けおちる。
その後につづく商船のアンテナも、全く同じ運命におちいった。
甲板上に人影が、ありありと見えたが、彼等は、この怪物のだしぬけの出現に、どうしてよいのかわからず、ただうろうろするばかりだった。
アンテナをやききった怪力線は、こんどは目標をかえて、駆逐艦の吃水部をねらった。
ぴちぴちぱっぱっと、目もくらむような焔が、駆逐艦の腹からもえあがった。と見る間もなく、海水はにわかにあわだちはじめた。艦腹に穴があいて、そこから海水がはいりこんでゆくのだろう。艦体はがくりとかたむいた。
どどーん。がーん。
はげしい爆発が起った。艦内から、ものすごい焔と煙がとびだして、艦全体を包んでしまった。やがてその間から、舳を上にしてずぶずぶと沈んでゆく悲壮な光景が見られた。さっきから怪力線砲が、しきりに甲板の上
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