をなめるようにしていたが、ついに弾薬庫を焼きぬいて大爆発を起したためだった。
「うむ、うまくいった。駆逐艦であろうが、なんであろうが、怪力線にかかっちゃ、まるでおもちゃの軍艦も同様じゃないか」
 ケレンコは、腹をゆすぶって笑った。


   リーロフの行方


 つぎのイギリス商船が、ほとんど一瞬のうちに、波間に姿を消したことは、改めていうまでもないであろう。
 しかも、怪力線砲は、しつこくも、波間にただよう人たちまでなめまわしたのである。全世界にのろいをなげる共産党員は、こうしたことを平気でやっているのだ。
「射撃中止!」
 と号令をかけて、司令席上のケレンコ委員長は、なにがおかしいのか、からからと笑いつづける。
 だが、ケレンコはその笑を、ふととめた。そしてむずかしい顔になった。
「あ、リーロフ。あいつは一体どうしたのだろう。さっきからずいぶんになるが、まだ姿を見せないじゃないか」
 自分の片腕とたのむリーロフのことが心配になったのである。
「おい誰か、会議室へ行って、リーロフの様子を見てこい」
 ケレンコはどなったが、すぐそのあとで、
「いや、やっぱりわしが行こう。そこにいる衛兵
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