かべがわ》に身を避《さ》け)ふたつのメダルを、(長き竿《さお》にて押すべし)と、なっているのです。ところがこの贋物では、それよりただちにふたつのメダルを(強く押すべし)となっています。そのために、海賊王《かいぞくおう》デルマが万一の場合の用意につくっておいた、罠《わな》のなかにおちたのです」
ああ、それというのも自業自得《じごうじとく》だったろう。
それはさておき、一同がおとし穴に気をとられているとき、キョロキョロとあたりを見廻《みまわ》していた牛丸平太郎が、突然《とつぜん》、
「あっ」と、素《す》っ頓狂《とんきょう》な声をあげた。
「あれを見い、みんな、あれを見い、えらい宝や、宝の山が吹きこぼれてるがな」
その声に、弾《はじ》かれたようにふりかえった一同の眼にうつったのは、十字架のかかった翕《きゅう》が真二つにわれて、そこからザクザクと聖壇のうえに吹きこぼれてくる、古代金貨に宝玉《ほうぎょく》の類……ヘクザ館の塔なる聖壇のうえには、みるみるうちに七色の宝の山がきずかれていったのである。……
四馬剣尺を頭目とする、悪人一味はすべて滅んだ。唯一人、ヘリコプターに乗った波立二のみ
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