るのはまだ早いと気がついた。気になるのはあのヘリコプターだ。ひょっとするとあのヘリコプターは、小男や猫女を、救いだしにきたのではあるまいか。
そうなのだ。やっぱりそうだったのだ。ヘリコプターはチャンウーの店のうえまでくると、ピタリと虚空《こくう》に停止して、しきりに地上を偵察している。
と、そのとき、万国堂のドアが破れた。バラバラと表と裏から、警部の一行が乱入《らんにゅう》する。おそらく少年探偵団の同志たちも、いっしょになってとびこんだことだろう。
だが、警部たちがとびこんだのとほとんど同時に、万国堂の天窓がガチャンとこわれた。そして、そこからモゾモゾ屋根へはいあがってきた人物をみたとき、春木少年は胆《きも》っ玉《たま》がでんぐりかえるほど驚いたのである。
ああ、なんということだ。天窓の下から這《は》いだしてきたのは、横綱のような大男ではないか。裾《すそ》のひきずるような中国服を着て、頭には花笠《はながさ》のような冠《かんむり》をかぶっている。その冠のふちには、三重のヴェールが垂《た》れていた。
「あっ、四馬剣尺《しばけんじゃく》!」春木少年は、心の中で思わずさけぶと、くらい窓
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